行政書士と司法書士

こんばんは

司法書士の松田です。

今日は司法書士と行政書士の違いについてです。

日本は三権分立という統治機構を採用しており、国家権力を「立法」「行政」「司法」の３つに分けてお互いに牽制しあう仕組みになっています。

「立法」とは、法律を作り
「行政」とは、法律に基づき国家を運営し
「司法」とは、法律の執行が適正に行われているかをチェックします。

以上が前提です。

日本においては、市民が国家に対して何かを求める場合には、書面を持って行うのを原則とします。これを「申請」といいます。
そしてその書面は、厳格な形式にそって作成されなければなりません。
国家の担当者が、無数に提出される申請を迅速に処理するためです。

勘のいい方はもうお気づきですね。

「行政」に対し提出する書類を市民に代わって作成するのが「行政」書士
「司法」に対し提出する書類を市民に代わって作成するのが「司法」書士
というわけです。

ちなみに「立法」に対し書類を提出する職業がないのは、立法府が市民の代表で構成されているからです。
市民が直接立法府に対して何かを求めることは想定されていないのです。

現在は大分その垣根が低くなっていますが、専門の分野がそれぞれあるということです。

皆さん。
それぞれ適正な場所に相談しましょうね。

余談ですが、会社の設立や役員の変更は、法務局に提出する書類になりますので一応司法書士の専属分野になります。